アイセイ株式会社からのお知らせ
平成29年1月 新年
新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
みなさまにとって平成28年はどんな年だったでしょうか。
日本では1月鹿児島奄美大島で115年ぶりの降雪が観測、沖縄本島での降雪初観測、3月に北海道に新幹線が初お目見え、4月には九州地方で初観測となる震度7の地震が熊本県で発生しました。それから5月にアメリカ大統領が初めて広島を訪問、6月にはイチローがメジャーリーグ最多安打数を更新、8月のオリンピックでは史上最多41個のメダルを獲得し、11月の都心での積雪は観測史上初、12月には日本の総理大臣が初めてハワイ慰霊式典に参加しました。
所感として、これら「初」(point)の出来事により、これからの将来「始まり」(start)がいくつか始まった年であったと、それが今後大きく変化し加速するであろうシンギュラリティと感じております。
さて当社の取組は、インフラメンテナンスの担い手として点検調査への技術提供、顕在化する課題、特に技術者の育成や制度構築、新技術を活用した生産性向上において寄与するとともに、メンテナンスへの期待が一過性とならないよう産業の定着を国の施策と共に目指しております。
具体的には日本再興戦略にある生産性革命におけるインフラメンテナンス産業の育成・活性化や第4次産業革命での「都市の競争力向上と産業インフラの機能強化」であり、11月に設立された「インフラメンテナンス国民会議」によって理念の普及、課題解決と合わせたビジネスチャンスの創出等プラットフォーム形成への参画となります。
構造物は動物や植物と同じように老います。人の健康診断と同じように構造物も定期的な点検により変化を確認し、原因を捉え的確な措置を施すことにより長く長く使うことができます。社会保障費増大によって崩壊寸前の社会保障制度に追走するのではなく、英知を使いリバイブする必要があります。
昨年のテーマは「追求」であり、新技術導入による点検レベルの向上、産業活性化、技術者育成において追及してきました。決して追求により出口が設けられたわけではなく、やっと出口へ向けて一歩踏み出したと感じております。追求は永続的な行動であり、常に所持する必要があるテーマです。
追求と伴走できるように、今年のテーマは「進展」と考えます。
昨年末にメンテナンスに長く携わってこられた、橋守にお会いすることができました。
その方にメンテナンスは「繕い、やりくり、分かち合い」がベースであり、日本古来から得意とする活動だと、加えて一歩一歩、辛抱強く、毎日関わること、そう子育てであるとも仰っていました。
この業界の必要性はさらに高まります。しかし急な発展や解決にたどり着くことは容易ではありません。だからこそ一歩一歩踏みしめ、確実に前へ進むそれが進展への近道であると理解しました。
公共インフラが安心・安全で快適に使用することができ、後世にいい状態で引き継げるよう活動していきます。
本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
アイセイ株式会社
代表取締役岩佐宏一